長い間デフレだった日本についにインフレがやってくる、そういう話を最近よく聞くと思います。インフレになと物価が上がる、その割に給料が増えずに生活が苦しくなる、、なんて心配な方も多いかと思います。でも実はインフレの波にはうまく乗れば資産を大幅に増やせる大きなチャンスになるかもしれません。今回はインフレで資産を増やす方法について紹介したいと思います。
現在の日本の物価ービックマック指数
みなさん、日本の現在の物価がどれほど世界の中で安くなってしまっているかご存じでしょうか?
物価を表す有名な指数にビックマック指数というものがあります。現在日本のブックマックが450円として、アメリカでは5.58ドル、今160円/ドル程度なので、単純に日本の物価は1/2ということとなります。他のアジア諸国、例えば韓国、中国、タイと比較しても日本の方が安いという結果となってしまっています。また、日本の最低賃金は約1000円/hrですが、アメリカでは20ドル/hrなので30000円/hr。要するに日本人の時給はアメリカ人の1/3の給料しかもらっていない、ということとなります。
以上の様な理由で最近日本には海外からの旅行者が増えています。また海外の会社が日本で工場を建設するという話も聞く様になりました。時給が1/3だからと言って、日本人の仕事のQualityは決してアメリカの1/3という訳ではなく、むしろ高いと思います。
むしろ世界で比較しても高いQuality、勤勉な労働者、本来であれば以前の様にアメリカと比較してもむしろ物価が高くなっても不思議はありません。今が以上が異常なのです。
私は日本の物価が世界に追いつく日も遠くはないと思っています。
なぜデフレが進んだか
なぜデフレが進んでしまったか、本当の答えは一つではないと思います。ただし、これは日本の官僚がそのルール通りインフレを抑制したから、また冷戦が終了してアメリカが日本が力を持ちすぎることを警戒し日本の競争力を削ぐために極端な円高に誘導、その結果日本の製造業は日本国内で製造してては両売にならず皆海外で出て行ってしまった、その結果日本のGDPは伸び悩み、給料は上がらずデフレスパイラルに陥ってしまったから、という説が良く言われています。
ではなぜ今また円安となり工場が日本に集まりだしたか、それは新しい米中冷戦が始まりアメリカとしては日本を何としても仲間として繋ぎとめておきたい、重要な半導体を始めとした重要な供給基地としたい、という思惑が重なった為なのです。
今年2024年日経平均株価が史上最高値を更新し、バブルではないかと心配されている方もいるかもしれません。しかし現在の株指標を見れば分かるようにPERは12~15倍程度、PBRもむしろ1.0以上を目指すように東京証券取引所から注文が入るほど決して現在の水準は割安ではありません。ただ、アメリカの一部企業の株価は以前の日本のバブルと同程度という指摘はありますが、、、
インフレに対抗する資産
インフレに最も弱い資産は現金です。現在の短期金利は0であり、現行に入れた貯金は毎年インフレ率分だけ目減りすることとなります。今年のインフレ率は3%弱と言われていますが、実感はもっと高いのではないでしょうか。最低限の生活防衛資金は現金貯金が必要ですが、あまり多くの現金を貯金で保有することはリスクにもなりえます。
インフレに対抗する為にはインフレに強い資産を保有することが大切となります。何を購入すれば良いか、説明していきます。
株を購入する
株はインフレに強い資産と言われます。先ほども述べましたが2024年日経平均株価は史上最高値を更新しましたがまだ決して割高な水準とはいえません。今後インフレが進むと自然と名目GDPも上昇します。名目GDPが上昇するということはそれだけ企業の生産・消費が大きくなるということなので、自然と株価も上昇していきます。
ビックマック指数からもわかる通り現在日本の物価はアメリカの1/2から1/3です。今後日本の物価が同水準になるだけで株価も現在の2倍から3倍日経平均8万円から12万円になっても全く不思議はありません。
個別銘柄を買えば3倍どころか10倍となる株も多いのではないでしょうか、ただしそれを探すのは難しいとかんがえるのであれば優良企業から構成された日経平均連動ETFや投資信託を購入する方法であればほぼ間違いなくインフレ率以上の値上がりは期待できるのでお勧めします。
不動産を購入する
不動産も物価に連動して上昇しますが、株価よりは難しいことは間違いありません。不動産市場の参加者は株式とは比べ物にならないくらい少数ではあります。また価格も高額な為、誰もが頻繁な売買はできません。不動産の取引は売り手と買い手の1対1の取引で価格が決まります。勿論そのためにもし売り手が急いて売りたい場合には相場よりも安い値段で購入できる可能性もあります。
東京一等地のタワマンではその価格は日経平均連動した値動きをしてきています。地方物件であっても駅近物件や、収益不動産であればインフレに従い収益も増やせることとなりインフレ対策にもなります。
金・仮想通貨を購入する
金は最もインフレに強い資産なのではないでしょうか?古代からその価値は失われたことはなく、長い目で見ればこれからもインフレに沿って価格は上昇するのではないでしょうか。ただし金価格はドルに連動したものであるため、今後円がドルに対して値上がりする場合、金もつられて安くなる方向になるかもしれません。
仮想通貨も現在の金と言われる様に、金と同じようにドルに対して連動する側面もあるかもしれません。ただし、仮想通貨特有の半減期の影響もあり、まだまだ上がる可能性は高いと考えています。
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